2020年水素商材の市場規模は推計197億2,700万円で前年比3.2%増

健康産業新聞が2020年度の水素商材の市場動向について調査した結果、市場規模は197億円(前年比3.2%増)と、2年連続での成長となっています。ただ、昨年および今年上期の調査から、200億円台への回復も見込まれていましたが、新型コロナの影響が成長率を鈍化させたと見られています。

2年連続の市場成長も、格差広がる

健康産業新聞では今回、水素商材の主要メーカーを対象に取材およびアンケート調査を実施、37社から回答を得た。37社の売上高の合算をベースとした2020年度の水素商材の市場規模は、推計197億2,700万円(前年比3.2%増)となり、僅かながらも2年連続で市場は成長しています。ここ数年の傾向として、売上高の大きい企業ほど増収率が向上し、売上高の小さい企業の減収が続いており、企業間での格差がより広がっていることがうかがえました。

水素吸入器と水素発生原料、好調維持

今年好調だったアイテムは、昨年と同様に水素ガス吸入器で、主要メーカーへの聞き取りでは、水素ガス吸入器の市場規模は、出荷金額ベースで約25億円となり、前年比で約3割拡大したとのこと。現在、大型機種は統合医療を実践するクリニックで治療サポートとして導入が進んでいるほか、治療院やエステサロン、リラクゼーション施設などへの導入が目立ちます。
携帯型や卓上型は、アスリートや芸能人への普及が進んでおり、彼らが発信するSNSを通じて個人ユーザーも徐々に増加している。今回の取材からは、複数のメーカーが来春を目途にコンパクトサイズの家庭用を上市する計画で、さらなる市場活性化に期待されます。
水素発生原料も好調をキープしており、理美容室で業務用・物販用として水素ヘアトリートメントが人気で、原料サプライヤーのもとには、トリートメント用のバルク・OEM供給依頼が相次いでいるとのことです。また今年は、新型コロナ禍で在宅勤務の増加を受け、入浴する人が増えており、入浴剤全体の売上が伸長、水素入浴料も好調となっています。
ほかにもフェイスマスク向けなど、化粧品用途での供給量が大きく伸びた。さらに、巣ごもりの増加や国民の健康意識の高まりを受け、家庭用の水素水サーバーや水素水生成器(整水器含む)も健闘しています。

新型コロナで成長率にブレーキ

今回の調査では、新型コロナで「悪影響があった」との回答が43%に上っています。なかでもフィットネス・スポーツ施設やエステサロンなどの健康・美容施設をはじめ、宣講販などの対面販売ルートでは、緊急事態宣言に伴う営業自粛や三密を避ける風潮の中、出店計画の後ろ倒しや見直し、集会やセミナー中止等が相次ぎ、これらチャネルで展開するメーカーの業況にも影響が出たとしています。

参照記事:https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/14894

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