アクアバンク、日本健康支援学会にて『水素吸引連用による認知機能への作用』発表

株式会社アクアバンクは、2019年3月2日~3日に東北大学(宮城県仙台市)にて開催された「第20回日本健康支援学会 年次学術大会」において『水素吸引連用による認知機能への作用』を発表いたしました。本発表内容は、アクアバンク・鹿児島県西之表市・筑波大学大学院が2018年より行っている産官学連携の介入試験検証報告です。

水素ガス吸引については、2016年12月1日に厚生労働省の先進医療Bとして承認されており、心停止後症候群の治療時に発生する悪玉活性酸素を除去する方法として水素吸引が用いられています。今回の研究は認知機能に関する報告で、今後医療の現場で水素吸引が更に色んな分野で活用される流れの一助となればいいですね。
以下研究内容です。

【介入試験参加の背景】
鹿児島県西之表市(高齢者支援課)及び筑波大学大学院では、官学共同で1年をかけ地域住民の認知機能に関する実態調査を実施してきました。その結果、心身の健康状態の低下などの課題が明らかとなりました。
近年、急速な高齢化社会が進むなか、官学を中心に地域高齢者の実態調査など多く実施されていますが、高齢者の「健康寿命を延ばす」などの健康支援まで至っていないのが現状です。個人の健康状態に合わせた最適なケアが求められるなか、認知機能の低下を抑えるためのケアは各所が模索しています。

アクアバンクが今までに実施した水素吸引による実証テストの結果から、水素吸引による記憶力・集中力などの認知機能の向上が示唆されていたことから、このたびの介入試験の参加に至ったとのことです。

【研究の概要】
今回の研究では、実態調査から明らかとなった健康課題を解決すべく、地域在住高齢者を対象に1ヵ月間にわたる水素吸引連用前後の比較試験を実施し、水素吸引による心理生理学的有効性について検証いたしました。

■対象
鹿児島県西之表市在住高齢者17名(男性5名/女性12名)
※平均年齢75.9±6.0歳

■介入方法と測定内容
水素吸引器を1ヵ月間、1回5分 1日5回を目標として対象者に水素吸引をしていただき、吸引前後で下記のごとく測定を行いました。
①認知機能:Mini Mental State Examination(MMSE)
※10~15分程度の短い時間で認知機能の障害があるかどうかを調べる検査。
30点満点中、23点以下で認知症の疑い、27点以下は軽度認知障害(MCI)の疑いがあると判
断されます。
②心理社会面の測定:健康関連QOL尺度 Sf-36/抗うつ尺度 Self-rating Depression Scale/心の健康 WHO SUBI/神経症アセスメント GHQ-12
③睡眠:不眠症アセスメントアテネ不眠尺度/睡眠障害アセスメントピッツバーグ睡眠質問票日本語

④生理面の測定:脳年齢測定/血管年齢測定/脳実行機能測定/30秒椅子立ち上がり検査
/Timed Up & Go Test
※倫理的配慮としてチヨダパラメディカルクリニック倫理審査委員会の承認のもとに実施しています。

【研究結果】
今回の研究により、1ヵ月水素吸引連用の効果として「認知機能の向上」が追認されました。特に、軽度認知障害が疑われる高齢者に対してMMSE得点の向上が認められたことから、認知機能を高める効果があることが示唆されました。また、30秒椅子立ち上がり検査の回数増加傾向・姿勢機能のゆれ値の低下が認められ、膝運動や姿勢のふらつき低下など、体性感覚機能の向上も示唆されました。

⇒水素吸入器一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です