
水素濃度(溶存水素量)
水素濃度の単位(ppm、ppb)
水素水は商品によってその濃度が違っています。大半の商品には溶存濃度の記載があるので、まずはこの濃度がどれくらいなのかを確認しましょう。
溶存濃度を示す単位としてよく使われるのはppm(parts per million)で、100万分の1を表します。つまり1ppmは1Lの水に1mgの量(1ppm=1mg/L)が含まれるということになります。
また、水素生成器や水素水サーバーなどの濃度単位でppbという表記もありますが、ppb はパーツパービリオン(parts per billion)の略で、10億分の1を表します。つまり、1000ppb=1mg/L=1ppmです。
水素水の最大飽和濃度
通常の気圧においては、水素水における水素の最大飽和濃度は、約1.57ppmであることが計算上証明されており、通常の気温・気圧の中ではこれ以上溶存濃度を増やしたとしても抜けていってしまいます。圧力をかけて押しこめばそれ以上に水素水の溶存濃度を上げることはできますが、そういった場合、密封した容器の中では1.57ppm以上の濃度を保てますが、容器をあけた瞬間に水素は抜けて、最大飽和値である1.57ppm以下になってしまいます。
最大飽和濃度(1.57ppm)を超える水素濃度の商品
しかし、最大飽和濃度(1.57ppm)を超えた2~3ppmなどの水素濃度の商品も数多く発売されています。ナノバブル技術を用いて水素の気泡を特殊な技術で極微小(ナノレベルサイズ)にすることで、圧力に頼らずに溶液中の気体濃度を通常の飽和濃度以上に充填した商品や、水素発生剤を利用して長時間水素を発生させ続ける商品など、その場合通常の気圧の中でも長時間安定して水素を溶存させることができることが検証されている商品もいくつか発売されています。 一般的には1.57ppmを超えることはないとされますが、上述の様な方法で実際に最大飽和濃度を超えた溶存濃度の商品はあります。2013年2月28日号の週刊文集の特集では、水素水の権威である日本医科歯大の太田成男教授が実際に市場に出回っている水素水商品の水素濃度について検証しており、水素発生剤を利用した水素水では5.0ppm以上の数値を示した商品もありました。
アルミパウチ商品の水素濃度
アルミパウチ商品の場合、ほぼ最大飽和値である1.6ppmとしている商品が多く見られますが、あくまでも充填時での溶存濃度であって日数が経てば溶存量は減少します。ほとんどの商品のパッケージには濃度の記載がありますが、充填時の濃度と書かれていることが多く、商品によっては、充填時とお届け時の2つの溶存濃度を記載している商品もあります。
最近では溶存濃度3.0ppmを超える商品なども多く発売されており、これは前述のナノバブル技術などにより最大飽和濃度を超えて溶存させているもので、充填時には高濃度であっても時間と共に溶存濃度は減っていき、開封時には最大飽和濃度の1.57ppm以下になっていると考えられます。
しかしながら、充填時の溶存濃度が高ければ時間が経過しても水素溶存量も多いと考えられ、例えば、充填時とお届け時の溶存濃度量が記載されているある商品には、1.4ppm以上(充填時)、0.8ppm(お届け時)と表記されていたのですが、1.4ppmとうたっている商品であっても実際に飲む時点では0.8ppmの濃度になってしまいますが、最大飽和濃度を超えて充填されていれば、ある程度時間が経過しても最大飽和濃度により近い濃度の水素水を飲むことができるのではないでしょうか。
⇒アルミパウチ商品の水素濃度一覧
水素水サーバーの水素濃度
水素水サーバーの場合、機種によって価格帯が大きく違うことや、生成方式が異なることから、生成できる水素濃度にはかなり違いがあります。10万円以下の安価な機種では0.2~0.75ppm程度の水素濃度、15万円を超える高価な機種では1.0ppmを超える機種が多く見られます。また飽和式を採用している機種では圧力をかけて水素を溶け込ませる為、2~3ppmの水素水を作り出せる機種もあります。アルミパウチ商品の様な作り置きの水素水と異なり、作りたてが飲めるという点ではほぼ表記通りの濃度の水素水を取ることが出来るのがメリットと言えます。
⇒水素水サーバーの水素濃度一覧
水素水生成スティックの水素濃度
水素水生成スティックの水素濃度はかなり高いものが多いです。セブンウォーターなどは最高7.0ppmの高濃度まで生成することが出来るなど、最大飽和濃度を大きく超えた水素水を作り出すことができます。最大飽和濃度を超えた濃度を作り出すことができるの?と、あやしい商品ではないかと思ってしまいますが、週刊文集の特集で実際行った計測では5ppm以上の数値を示しています。耐圧ペットボトルの中にお水と水素発生スティックを入れて科学反応により水素水を生成するので、時間をおく程、高濃度の水素水を生成することが出来ます。
⇒水素水スティックの水素濃度一覧